Teikoku IPA 帝国IPA

英国の伝統を基に醸造された複雑で奥深いニュアンスのインディア・ペールエール。土と花の香りにあふれているホップの風味とリッチでビスケットのようなモルトの個性。そのバランスが完璧だ

The Label Speaks

“帝国”はempireまたはimperialを意味する。インディア・ペールエール(IPA)は、19世紀、大英帝国のインド統治時代に生まれたビール・スタイル。日本にも帝国だった過去があるが、その全てが
恥ずべきものというわけではない。帝国IPAのラベルは、1905年の日露戦争で日本海軍がロシアに勝利(おそらく、歴史上初めてアジアの国家が西洋の強国を打ち負かした瞬間)したことにインスパイアされたものである。

Bryan’s Comment

「帝国は、攻撃的なIPAでもなければ、圧倒的なIPAでもない。ホップを誇示して、飲む人をピシャリと叩くようなことはない。ホップは、間違いなくそこにあるが、静かで乱されることのない確信のようなその存在は、無口で自信を持ち、落ち着いて余裕のある人間にとてもよく似ている。」

Bryan’s Brewing Notes

砂糖は、イギリスとベルギーの伝統的な“エール文化”において、長い間、重要な原材料となっている。私は、ビールのレシピに砂糖を加えることが大好きである。私たちは、2つの理由と2つの方法で、砂糖を加えている。第一に、私たちは時々、マッシュ原材料の代わりとなる炭水化物として砂糖を麦汁の入ったケトル(釜)に加える。砂糖は、穀物デンプンの変化から得られる炭水化物よりもクリーンですぐに発酵が可能である。この工程で、モルトの代わりに一部、砂糖を使う目的は、出来上がるビールにボディや重さを与えずに、アルコールの強さを増すことにある。砂糖は、ビールをドライにし(甘くではなく)、その強さに比べて思いのほか軽いボディを保つ効果があるのだ。

第二に、私たちは通常、容器に詰める直前の無ろ過のグリーンビール(若ビール)に砂糖を加え、新鮮で発酵度合の高い炭水化物の元を提供し、酵母の分解と二次発酵を促進させる。こうすることで、二次発酵の間に容器内で生じた炭酸ガスで自然発泡が行われるのだ。帝国IPAは、上記のように2つの方法で砂糖を使用しているビールのひとつ。砂糖を巧みに使うことが、パイオニア的な日本のクラフトIPAの全体のバランスと飲みやすさに大いに貢献しているのである。帝国IPAは、ベアードビールの最初からある4種類の定番ビールのひとつだ。2001年1月、沼津のタップルームで、ハンドポンプでデビューしたのは:フィッシャーマンズウィートエール(ライジングサンペールエールに進化)、ベイスティーム(レッドローズ アンバーエールに変身)、帝国IPA、そして黒船ポーターだった。

Ingredients

水 クリーンな軟水 ( 地域の源泉水 )
麦芽 フロアモルテッド・マリスオッター、アンバー、キャラメル
非麦芽 ローストバーレィ
糖類 国産赤糖と氷砂糖
ホップ 生ホップ ( ペレット、抽出物は不使用 )- 各種
酵母 ハウス酵母 ( スコティッシュ・エール )

Spec

アルコール度数 6.5%
初期比重 14.3
最終比重 2.8
苦み (IBU) 55
色 (SRM) 10

4562374801080/p1

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